米国内陸鉄道輸送、コンテナ滞留時間大幅に改善!

改善が見られるアメリカの内陸鉄道輸送

前年2021年9月以降、ロサンゼルス港・ロングビーチ港を経由して米国の内陸にコンテナを運ぶ鉄道輸送に大きな改善が見られる。滞留が最大13-14日であったロサンゼルス発のオンドックレイルも2月7日現在、2日に短縮されている。

2月7日、ロサンゼルス港湾局が発表したロサンゼルス港のオペレーション・レポートによると、ロサンゼルス港発のオンドックレイルの滞留日数は2日となっている。

これはコンテナが鉄道の輸送貨車に積み込まれて港を出発するまでに要した日数である。昨年2021年の5月から8月にかけて鉄道輸送は滞留が続き、最大で13-14日滞留した月もあった。

PMSA(太平洋商船協会)の定期刊行レポートによれば、ピーク時の昨年4月以降の滞留日数は次のとおりであった。

昨年(2021年)4月以降の滞留日数

4月の滞留時間→ 12.4日

5月の滞留時間→ 10.5日

6月の滞留時間→ 11.8日

7月の滞留時間→ 11.3日

8月の滞留時間→ 8.2日

9月の滞留時間→ 5.5日

10月の滞留時間→ 3.9日

11月の滞留時間→3.5日

12月の滞留時間→ 3.3日

このように9月以降急激に減少しているのが見て取れる。

コンテナ滞留が増加した要因とは?

まず、滞留が増加した要因は、2-4月にかけてロサンゼルスおよびロングビーチの港湾オペレーターにコロナの感染者が急増して、ターミナルのオペレーションは円滑に進まず、その影響で鉄道輸送にも遅延が出始めた。

その結果、4月は12.4日の遅延が生じた。出発地での遅延は自ずと到着地での遅延を生むことに繋がった。

また、米国経済の再開に伴い輸入が急増したことで内陸に運ばれるコンテナのボリュームも大幅に増加した。このことが鉄道の遅延を更に悪化させることとなった。

内陸地での急激な在庫の積み増しが加わり、内陸の鉄道のポイントには引き取りが遅れて滞留するコンテナが増加。シャーシの不足も加わり、鉄道のポイントでも滞留が長期化した。

ユニオン・パシフック鉄道が1週間主要幹線を運航停止

事態を重く見た鉄道会社2社(ユニオン・パシフィック鉄道とビー・エヌ サンタフェ鉄道)のうち、特に滞留コンテナでランプのオペレーションが麻痺していたユニオン・パシフック鉄道はキャリアー(船社)と協議し、9月にロサンゼルス・ロングビーチからシカゴまでの主要幹線を1週間運行停止にした。その間にシカゴのランプに滞留していたコンテナを優先的に顧客に引き取ってもらう処理を行い滞留コンテナの一掃を図った。

荷主、トラッカー、シャーシ提供会社の協力もあり、1週間後ランプに滞留したコンテナはある程度引き取りが完了し、ランプのオペレーションも正常な状態に戻った。

このことが功を奏し、鉄道輸送は劇的に改善された。

10月からはロサンゼルス港・ロングビーチ港の滞留日数が平均で3日となり、ピークシーズン突入後も大きな混乱は起きていない。

同時に10月からは長引く沖合での滞留船の入港待ちもあり、輸入コンテナが減少傾向にあることも内陸の鉄道輸送がスムーズに行き始めた要因ともなっている。

また、一部の荷主が鉄道輸送からトラック輸送に切り替えて混雑を回避する動きもあり、混雑解消に繋がったとの見方もある。

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